2021.06.28

3日間何も食べない?今話題のファスティングを試してみた話

ファスティングって知っていますか?

僕は言葉だけ知ってましたが、実際にどういうものか知りませんでした。今や有名女優やモデル、アスリートまでもが実践しているファスティング。身体のプロとして、ここは身をもって体験しなければ!!

 

ということで、今回はファスティングマイスターの伊藤先生にアドバイスを貰いながら3日間の断食にチャレンジすることにしたのです。

 

ファスティングには準備が必要

ファスティングは、とりあえず何も食べなければいいんでしょ!というものでは、ありません。しっかりと計画を練っておかねばならないものであり、それに基づいた準備が必要になります。

 

そこで、ファスティングにはどのような準備が必要なのか、ご紹介したいと思います。

 

まずはファスティングドリンクを購入しよう

 

ファスティングには、『これがなくてはならない!』というものがあります。

 

それは「ファスティングドリンク」です。ファスティングドリンクとは、ファンスティング期間中に最低限必要な栄養素を確保するためドリンクになります。断食中とはいえども、全く何も口にしないわけではありません。水とファスティングドリンクは、しっかりと摂っていきます。

 

僕は今回、ファスティングマイスターの先生に勧められたドリンクを購入しました。安くはないです。この金額も、ファスティングをするうえで覚悟するための金額だと思いました。

 

世の中には、さまざまなドリンクが流通していますが、中には質が悪いものもあります。しっかりと身体にいいものを選ぶようにしましょう。

 

ファスティングの計画を練る

 

ファスティングには、しっかりとした計画が必要です。ファスティングの流れは大まかに、

 

  1. 準備食
  2. ファスティング
  3. 回復食

となります。細かくみていきましょう。

 

ファスティング期間に入る前に、準備食という物を食べる期間があります。準備食とは、「まごわやさしい」の「さ」を抜いた食事になります。「まごわやさしい」の食事とは「まめ・ごま・わかめ・やさい・さかな(今回は抜きます)・きのこ・いも・こめ」です。日本人が昔から食べてきた和食をベースとした食事です。準備食は通常2日から1週間ほどですが、今回は失敗のないように1週間とることにしました。

 

準備食で、身体にやさしい食事を摂ってあげたあとは、ファスティングを3日間おこなっていきます。このファスティング期は5日間行う場合もあります。

 

そして最後にとっても重要な「回復期」。この回復期で、ファスティングの良し悪しが決まると言っても過言ではありません、ファスティングが終わったからといって、開放的な気分で肉やら油ものやら食べると、大失敗します。大失敗どころか、確実に具合悪くなります(笑)回復期の内容は、後でしっかりと解説しますので、そちらを読んでみてください。

 

こんな感じでおこなっていくのが、ファスティングの流れになります。なんだか、ものすごく大変なことしているように見えますよね。でも、しっかりと計画通りにおこなえば、意外なことに、そんなに難しいことではありません。

 

ここからは、僕の身体を張った体験記をご紹介します。

 

いざ、ファスティングチャレンジへ

トータルで2週間ほどのチャレンジ。果たして僕は、空腹に耐え、無事にファスティングを終えることできるのか。

 

準備食

僕のお休みは、水曜日と土曜日です。実は、ファスティングにおいて、自分の休日とファスティングの日程をリンクさせることは、とても大切なことなんです。特に、回復食の1日目に、自分のお休みをぶつけるようにしましょう。先ほどもお話ししましたが、ファスティングの一番大事な点は、回復食です。ここでしくじると台無しです。しっかりと予定を合わせましょう。

 

予定を合わせたら、準備食をいつから始めるか決めましょう。僕の場合は、日曜日から1週間の準備食期間を取ることにしました。

 

準備食中の食事は、「まごわやさしい」を摂ってあげるほか、動物性タンパク質、油もの、お菓子、酒・タバコはNGです。僕の食事の一例をご紹介します。

 

こんな感じで、サラダ・果物を中心に食べてました。肉に見えるものは、大豆で作った「ソイミート」と呼ばれるもので、肉のような食感と味で、今注目の食材です。ソイミートは豆腐を凍らせて、水分を徹底期的に抜いたもので、お手軽に作れます!肉魚が食べられなくても、とっても満足な食事をすることができました。

 

ちなみに、ソイミートはその後食生活のさまざまなところで活躍してくれています。なんか今日胃腸の調子悪いなとか、そんなことがあったら植物性のタンパク質に変更して夕飯作ってます。

オススメのソイミートはコチラ↓

 

正直、この時点で僕の体重は落ち始めていました(笑)今までの食生活が、いかに悪いものだったか考えさせられましたね。

 

ファスティング期

準備食で1週間を過ごして、すでに僕の身体は変わり始めていました。体重が落ち、食事をたくさん食べなくても、そこまでお腹が空きません。明かに調子が良くなっています。でも、ここからがスタートなのです。

 

ファスティング期が始まると、水とファスティングドリンクしか口にしません。お水は2リッター。ドリンクは2時間おきに8回飲みます。そうすることによって、脳を騙して満腹の状態を作ります。今回のドリンクは、こちら。

KALAさんのファスティングドリンクです。こちらのドリンクも、ファスティング界では有名なようです。熱を加えずに野菜などから栄養分を抽出しているそうですよ。味は甘くて、思ってたよりも美味しい。これしか口にできませんから、まずかったら最悪ですね(笑)

 

ファスティングに使うお水も重要とのこと。今まで飲んだ水の中で一番のスッキリ感。僕の大好きな某お料理系ユーチューバーも飲んでたので、僕はいつも自宅に財宝をストックしています。

酵素ドリンクとの組み合わせにはこちらを使用。

 

朝から晩まで、時間と容量を守ってしっかりと飲み続けました。途中、何時に飲んだ、とか、何回めだっけ?と忘れてしまいそうになったので、メモに書き記しながら飲んでました。ちなみに、僕が飲んでいたスケジュールはこんな感じ。

 

  • 8:00
  • 10:00
  • 12:00
  • 14:00
  • 16:00
  • 18:00
  • 20:00
  • 22:00

 

ご飯何食べようとか、何作ろうとか、そんなこと考えなくていいので、僕にとっては楽でした。むしろこんな感じで続けていくと、ご飯作る時間も食べる時間も節約できるから、ずっとこのままでもいいのに!!とか思ってました。そういう意味では、僕に向いていたのかもしれません。

 

ここからは、日毎の変化をご紹介します。

 

1日目

やっぱり多少お腹空きました。なんせ、生きてきた中で全く食べたいなんてことないですからね。口寂しいというか、何か口にしたくなるような気持ちになりました。でも、夕方くらいになると、全然気にならなくなってきます。

 

2日目

空腹はほぼ感じません。でも、尿意はすごかったです(笑)お水をたくさん飲んでるからなのか、とにかくトイレは近くてびっくりました。大は出ません。おしっこも透明になり、身体の中の悪いものは全部出ていってしまったような気がしました。

 

事実、ここまでで感じたことは、睡眠の質があきらかに向上したこと。身体が省エネモードなのか、多少眠くはなりますが、疲れにくくなり、お腹の調子もよかったです。

 

3日目

最終日も快調!空腹も全然気になりません。体重はこの時点でなんとマイナス6キロ!!日を追うごとに、体重が落ちていったので、体重計に乗るのが楽しかったです。本来、ファスティングはダイエットを主軸に行うものでもありませんが、副産物として体重が落ちていくのは、嬉しいですね。

 

その後、3日目を無事に終え、達成感に包まれながら次の日の朝を迎えることになります。しかし、ファスティングはまだまだ終わりではありません。とっても重要な回復食が待ち構えているのです。

 

回復食

回復食1日目の朝。お仕事はお休みでした。水曜日は、いつも通っている英会話教室の日です。回復食の1日目の一番最初の食事をご紹介しましょう。

これです。その名も、「スッキリ大根」

 

なんかちょっとイラッとする名前です。実際お腹がすいてないとは言えども、何も食べていなかった僕にとって、やっと食べられる食事が「スッキリ大根」っていうのは、なんかむかつきます(笑)

 

スッキリ大根とは、別名「梅流し」とも呼び、水で戻した昆布の中で大根を煮て、潰した梅干しと共に食すというものです。最初に煮汁を飲み、次に梅干しを溶かして飲み、大根を食べたら、また煮汁を飲む、というローテーションを繰り返します。すると、とんでもない便意がやってくるのです。

 

事前に、先生から「スッキリ大根するときは、予定あけといたほうがいいよ!!トイレから出られなくなるから!」とか言われてました。どうもこのスッキリ大根をすると、強烈な便意とともに、お腹の中のものが綺麗に洗い流されるのだそう。僕は、「そんなことないだろ。英語教室いかないとなー。スッキリ大根だけだと余計お腹空きそうだな」くらいにしか思ってませんでした。今思えば、この時の僕を引っ叩きたいです。

 

そんなこんなで、なんの考えなしにスッキリ大根を食べ始めたのが、午前8時半。英会話教室に向かう僕が、お家を出る時間は10時過ぎ。完全に舐めていました。

 

言われた通り、汁を飲み、梅干しを溶かして飲み、大根を食べる。それを何回か繰り返します。完全に小さくなった僕の胃は、それすらも満腹にさせるほどになっていました。でも、便意はありません。

 

「なんだ〜大したことないじゃん!まあ、完全に腸の中のもの無くなったんだろうなー」って思いながら、全て食べ終わり、英会話教室に向かう準備を始めた午前9時半。その時がやってきました。

 

そう、強烈な便意に襲われたのです。

 

「ん????ンンンン〜〜〜〜〜〜?????」やばい。何かがおかしい。すぐに僕はトイレに駆け込みました。便座に座ると共に、大量に出る便。どこにこんなブツが隠れていた!?とにかく止まりません。10分、20分と時間は過ぎていきます。ふと時計を見ると、すでにトイレに入ってから30分経過してました。英会話教室がピンチです。

 

ここまでくると、もう英会話教室諦めムードがやってきました。もう断っちゃおう。こんな状態で英語話せん。無理だ。でもそんな時、僕の講師であるトムが、ドタキャンで悲しむ姿が浮かびました。ダメだ!ドタキャンはいけない!!

 

やっとのことでトイレから出れた僕でしたが、その時点で10時すぎ。間に合いません。早くしないと。

 

急いで家から飛び出します。すぐに車に乗り込み、教室に向かいました。

 

「やったー!これならなんとか間に合いそうだぞ!』と思った束の間、すぐに便意がやってきて、また引き返しました。英会話教室はギリ遅刻しました。(トムごめん)

 

梅流し、やるときは絶対時間とりましょう。大変な目に遭います(笑)

 

やっと食べられる!でも・・・

梅流し事件をやり過ごし、その後はまた回復食生活に戻るわけですが、1日目の回復食で食べられるものは、重湯や味のないおかゆ。ほぼ赤ちゃんの食事です。中途半端に食べられるので、逆にそのことがもっと食べたい!という気持ちを思い出させてしまうのです。正直、僕は回復食が一番辛かった。

 

かといって、食べることもできません。胃が小さくなって、食べ物を受け付けないのです。食欲と身体の状態にギャップが生じて、余計に辛くなりました。この状態が、3日目まで続きます。(少しずつ薄い味噌汁とか、漬物とかは食べられる)

 

でも、ファスティングの肝は、この回復食にあります。なぜなら、ファスティングでリセットした腸内に、いい腸内環境を再構築する期間だからです。3日目以降は「まごわやさしい」を守りつつ、数日間は、魚と肉は食べない生活を送ります。ここでガッツリ食べると、全て台無しです。台無しどころか、胃腸に大きな負担がかかり、下手したら病院にお世話になる可能性もありますので、ここは村山、しっかり行いました。

 

そんな困難を乗り越え、ようやく僕のファスティングへの挑戦は幕を閉じたのでした。

 

ファスティングにかかった費用

ファスティングにかかった費用ですが、総額で20622円でした。ちなみにこれは、ある程度ディスカウントがきいているので、おそらく通常ですと25,000円ほどかかるのではないかと思います。その内訳はこんな感じ。

 

  • ドリンク代15,552円
  • アミノ酸サプリ680円
  • 亜麻仁油1,928円(これは準備食と回復食に取り入れてた)
  • マグネシウム2,462円(便通をよくするためのもの。ドリンクに混ぜて飲んでいた)

 

野菜や果物をあえて買うとなると、少しその辺が他にもかかってくる金額になると思います。

 

身体もスッキリ、体重も落ちて、体調がよくなることを考えれば、ある程度このくらいの投資は必要かな?と思います。この辺りは、考え方の問題にはなりますが、「覚悟の金額」でもあるのかなと。決して安くはない金額を払うのですから、絶対に失敗できないぞ!という気持ちにもなりました。

 

ファスティングを終えて思うこと

腸内環境のバランスを整えたい、食生活を見直して、身体をスッキリリセットしたい、体重を落としたい!など考えている方に、このファスティングは向いているのではないでしょうか。肌質も良くなったりしますしね。有名アスリートや、女優さん・モデルさんが行ったりしていますから、健康意識や美容意識の強い方にはおすすめできると思います。

 

実際僕も、ファスティングを終えてみて、食生活を見直すきっかけになりましたし、今後の食生活もきっとこのままいい状態が保てるんじゃないかなと思います。

 

またやってみたいと思いますか?と聞かれたら、迷わずやりたいと答えると思います!